2018年5月3日木曜日

洗濯機の水漏れ?

洗濯機の床に水が少し漏れてるとお客様から依頼がありました。
確かに床には少し水が溜まっていた跡が少しありますが・・・
販売後4年経ってます。

この場合水が漏れる箇所は
1)水道の給水栓のジョイント
2)洗濯機の下内側にある内部排水ホース
3)外部排水ホース
4)軸受け
5)洗濯槽(通常ではあり得ません)
が考えられます。

推理するにあたって将棋と同じです。プロは変な手は読みません。
つまり、5)は、無しです。
3)も手で触って異常なしを確認。
次に簡単にチェックできるところから、洗濯機を斜め後ろに倒して下から覗いてみました。
手で触ってみて、内部ホースも濡れてません。モーター(軸受け)の周りも濡れてません。
初めの直感で1)が怪しいとは思えたのですが、最悪水漏れが重なっている場合もありますので念のため確認したわけです。
以前、給水ジョイントから水漏れしていて交換したのですが、軸受け部からの水漏れも後日見つかり、大事には至りませんでしたが、そんな経験があります。


蛇口と給水ホースとのジョイント部を触ってみると、水滴がつきます。
ハンカチで拭いた後に再度試しましたが同じく水滴が。
これでジョイント部が悪いと判断しました。

写真の右側が古いジョイントで左が(交換済)新しいジョイントです。
ジョイントは通常新しい洗濯機に同梱されてくる4本のネジ止め式が一般的です。
写真右は洗濯機用に溝が切ってあるジョイントでこれでも悪くないのですが、できれば最新の左の方、抜け止め防止リングがついてあるもので、なおかつ外れた場合に内部で水を止めてくれるストッパ付きをお勧めします。

2018年5月1日火曜日

エアコンの修理で使った工具

先日エアコンの屋内側の音が大きいとお電話いただき、伺ってきました。

確かに時々ではありますが、かなり大きな音が出てます。
メーカーの技術相談さんに電話して「屋内機のシロッコファン」の不良が考えられるとの回答を得ました。

シロッコファン交換は意外と面倒で、屋内機の全面パネルを外して、基板、屋外機との連絡ケーブル、ドレン(水受け)パン、ファンモーター、すべて外して、しかも冷却器を浮かせながら左側に引き抜いて外します。

シロッコファンとは円柱形状のエアコンの屋内機では必ず使われているファンです。
ただ、このファンを外すときに絶対に欠かせない道具があります。



この木箱(じつは頂いたもの)にニッパ、ワイヤーストリッパー、ドライバー、ゴムバンドなどいろんな物が入っています。
中でもこの「ナット回し」特別なものなのです。



このようにシロッコファンとモーター軸を固定しているネジを緩めるには苦労するんです。市販のものですと大きすぎてここに入らないし、もちろん小さすぎても役に立ちません。
このドライバー同業者のKさんの奥さんから頂いたものです。
Kさんは7年ほど前にすい臓がんでお亡くなりました。
それから、しばらくしてお邪魔したときに「吉田さんこれ使いますか」と箱ごと頂いたのです。
私よりも一回り位年上のKさんは、私のようなデジタル人間ではなく、かなりアナログな方でした。
道具に関しても手動のものが多かったのですが、このエアコンシロッコファン用のナット回しもメーカーサービスさんから購入したのか?
ご自分で溶接して作ったのか?は定かではありませんが、いつも使わせて頂くたびに思い出します。Kさんありがとうございますと。

おかげさまで、シロッコファン交換も無事終わり修理完了しました。